わたしはあなたのなんなのだ

あの記事この記事、なんの記事?散逸した記憶の集合体。ニヒリズムの立場から論ず。

2014-04-01から1ヶ月間の記事一覧

ロックについて(引用)

「――ひとりさびしく曲を作っているとつくづく思うことが多いのだけど、ロックというのは本来そのド直球な感じが他の音楽と一線を画するところであって、すこしひねくれてみようとしたり、技巧的になってみたりすると、とたんに他の音楽の劣化コピーになり下…

ネット声明のような雑文(引用)

「――そもそもこういう場所になぜお前がいるのかと。ネットというものを利用しはじめようとしたときに、実はツイッターといっしょにはじめていた。そういうことだから、ここも、しばらくはひとりごとを言う場所だと思っていた。しかし、最近、これみなさん、…

凡、日常。(引用)

「――どうもこんにちは。こんばんは、か。 特になにもないのですが、思ったこともないのですが、では何を書くかと問われても、やはり特に何もない。そう、最近は何もないのです。それでは、さよなら。よい平日を。 http://www.youtube.com/watch?v=MUiZ5WDPXA…

黙沈について(引用)

「――そこにもあるように、現在自作曲ひとりで録音、そして公開しているのです。主戦場はyoutubeです。「黙沈」という名ですので左様に検索すればきっとでてくることでしょう。 検索された奇特な方は、だいたいの曲に(デモ)と銘打ってあるのにお気づきにな…

ニヒルの山 最終回

誰かが、僕のからだに触ったような気がした。 僕は、ちょっと身震いをした。 そして、欠伸をひとつした。 もう、季節は冬になるのか。 僕の猫が帰ってこない。おわり 2013 12 6

ニヒルの山 第4回

そのうち、夜になってしまう。 猫が帰ってこない。 僕の猫が帰ってこない。 まあ、いいや。よくないや。 どこから入ってくるのかひざしがまぶしい。 あつい。 秋なのに。 全体的にだいだいだ。 まっかだなというのはうそだ。 猫が帰ってこない。 そのうち、…

ニヒルの山 第3回

僕には、猫がいた。 猫と戯れて、一日過ごした。 食べ物は、ミルクしかなかった。 それをプラスチックの桶にいれて、猫が飲んでいる。 僕もそれに舌を入れてなめる。 体はやせ細るばかりだ。 猫が僕にのっかると、骨に響いた。 それがなんだか嬉しかった。 …

「にひるのやま」 さいしゅうかい

わたしはみました。おとこがすなのやまにてをのばしたせつな、ぱちんともうそうのふうせんがわれて、おとこはこうえんのすなばにつっぷしていました。 からすがないています。そよかぜにきぎがざわめいています。どこのこどもがおいていったのか、あかいろの…

「ニヒルの山」 最終回

俺が手を伸ばして触れようとした瞬間、ものすごい風が吹き込んできた。風は部屋の中を最大限に荒らしまわり、二つの砂の山は雲散霧消し、目玉が風で悲鳴をあげる床に静かに転げ落ちた。そして建物全体がひっくりかえったかのようになって、俺は感覚を失った。…

「ニヒルの山」 第六回

あれはなんだろうか。もう少し近づいて見てみると、砂の山の中央部分はへこんでいて、何かが入っている。覗きこむ。 それは目玉だった。しかも、生きた目玉だった。小さい目玉と、大きな目玉だった。小さい目玉のほうは大きい目玉を4分割したものだろうか。…

「ニヒルの山」 第五回

古びた扉に手をかける。と、半開きになった段階で取っ手はいとも簡単に崩れてしまった。腐食しているのだ。 半開きになったところから中の様子を覗き見る。誰か住んでいたとしたら、ひょっとしたら死体なぞあるかもしれない。そう考えると恐ろしかったが、臭…

「ニヒルの山」 第二回

山を登ることいくばくか。バスは山中の中途半端なところで止まって、「終点です」などとのたまう。たいがいにせいと思いつつ降りると、山鳥がちゅんちゅんと鳴き、川の流るる音がどこからともなくする。バスは行ってしまった。残されたのは俺ひとりである。 …

「ニヒルの山」 第一回

男は、悩んでいた。 彼は哀れな男だった。若くして心と体が老いさらばえて、なんだか日持ちのしない食品のようであった。 しかし、自然食品とはいかず、彼は添加物で身を飾っていた。いい加減にいい加減にしてほしいと思うのは常であったが、彼の怒りがどこ…

このブログの趣旨

小生、書き物をすること少なからず。然れどもただ漫然とネットに流すのみなれば、すなわち散逸す。小生顔本に文章をアップすること甚だ多ければ、その断片を纏めてみんと欲す。以上。 2014 4 23