わたしはあなたのなんなのだ

あの記事この記事、なんの記事?散逸した記憶の集合体。ニヒリズムの立場から論ず。

ニヒルの山 第3回

 僕には、猫がいた。
 猫と戯れて、一日過ごした。
 食べ物は、ミルクしかなかった。
 それをプラスチックの桶にいれて、猫が飲んでいる。
 僕もそれに舌を入れてなめる。
 体はやせ細るばかりだ。
 猫が僕にのっかると、骨に響いた。
 それがなんだか嬉しかった。
 やみつきだった。

 ある日、猫は家から出て行った。

続く

2013 11 5