2014-04-23 ニヒルの山 第3回 ニヒルの山 僕には、猫がいた。 猫と戯れて、一日過ごした。 食べ物は、ミルクしかなかった。 それをプラスチックの桶にいれて、猫が飲んでいる。 僕もそれに舌を入れてなめる。 体はやせ細るばかりだ。 猫が僕にのっかると、骨に響いた。 それがなんだか嬉しかった。 やみつきだった。 ある日、猫は家から出て行った。続く 2013 11 5