わたしはあなたのなんなのだ

あの記事この記事、なんの記事?散逸した記憶の集合体。ニヒリズムの立場から論ず。

偽小4事件について

 「平和ボケ」に対する若者の危機感は、どの時代でもやや的外れな闘争を形作ってきた。古くは安保闘争から、学生運動日本赤軍など数知れず。規模はさっぱりとはいえ、これもその一つに加えてもよいかもしれない。
 「平和ボケ」している人々、すなわち平和のご利益を享受している者たちにとっては、変革こそ最も忌み嫌うものなのである。その点、啓蒙活動というのは寝た子を起こすようなもので、好意的に受け入れられるはずがない。そもそもが気をつけなければ上滑りに終わるプロジェクトであった。また、「バカにしている」「コケにしている」といった評は、啓蒙という行動に対するある種の本質である。バカを知的にするのが啓蒙なのだから。
 今回の騒動は、「平和」を荒らされることへの嫌悪、それを一般に拡大すれば「新しいこと」への嫌悪、そして啓蒙への嫌悪が混然一体となっているように感じる。まあ、とりあえずしばらく自宅で黙って謹慎していればよいと思う。「上からの改革」は成り立たないのだ、ということを、他人を騙して支配してでも自らのイデオロギーを通そうとした非倫理とともに、しばらく考えていたらよい。
 それにしても、新しいことをやるのは難しいねぇ。


【速報】自称小学4年生が作った安倍政権批判サイトはTehuとNPO法人「僕らの一歩が日本を変える」が仕掛けたステマだった | netgeek

 

2014 11 23